平成26年度の『平泉文化フォーラム』が、1月24日・25日の両日、奥州市の水沢グランドホテルを会場に開催されました。
当日は天候にも恵まれ、2日間で延べ約450人の方々にご来場いただきました。
平泉文化研究の先端的研究成果を公開する場として開催されている『平泉文化フォーラム』も今年で15回目を迎えました。
今回も、最新の研究成果や、平泉関連遺跡の発掘調査の成果について報告いただきました。

小野正敏先生の基調講演

小野正敏先生は、一乗谷朝倉市遺跡の調査に関わった後、国立歴史民俗博物館教授、人間文化研究機構理事を歴任されました。現在は、平泉遺跡群調査整備指導委員会委員としても、平泉遺跡群の調査整備の指導を行っていただいています。
今回は、『平泉、鎌倉、一乗谷 - 都市・館・威信財にみる武家権力』と題してご講演をいただきました。

発掘調査報告

今年度の遺跡調査報告は、柳之御所遺跡をはじめ、奥州市による白鳥館遺跡の報告、平泉町による無量光院跡、埋蔵文化財センターによる伽羅之御所跡、そして一関市による骨寺村荘園遺跡の報告でした。
それぞれ、新たな発見や、来年度の調査につながる成果が報告されました。

共同研究報告

平泉文化に関わる研究の報告として、今年度は5名の方に発表していただきました。歴史・文献調査から、出土遺物の分析による当時の生活の様子の報告などの様々な内容に、会場にいらした方々も興味深く耳を傾けていらっしゃいました。

最後は小野先生に講評をいただきました。

今年度も県内外から多くの方々に参加していただきました。会場からの質問も活発に行われ、有意義なフォーラムとなりました。来年度もフォーラムを開催予定ですので、またいらっしゃってください。