平成29年度の『平泉文化フォーラム』が、1月27日・28日の両日、一関文化センター(一関市大手町)を会場に開催されました。
当日は降雪による悪路の中、2日間で延べ約400人の方々にご来場いただきました。
平泉文化研究の先端的研究成果を公開する場として開催されている『平泉文化フォーラム』も今年で18回目を迎えました。
今回も、最新の研究成果や、平泉関連遺跡の発掘調査の成果について報告いただきました。

西山良平先生の基調講演

西山良平先生(京都大学名誉教授)は、8世紀から12世紀までの日本の社会史・文化史についての分析・研究を進めておられます。

今回は、『平安後期の京都と開発・再開発-平泉を遥かに望む-』と題し、平安時代後期、摂関政治や院政が展開する中で大きな変容を遂げた平安京の実像と、それが奥州藤原氏にどのような影響を与えたかについてお話しいただきました。

共同研究報告

平泉文化に関わる研究の報告として、5名の方に発表していただきました。歴史・文献調査から、出土遺物の科学分析分析報告などの様々な視点からの報告に、会場にいらした方々も興味深く耳を傾けていらっしゃいました。

発掘調査報告

今年度の遺跡調査報告は、岩手県による柳之御所遺跡をはじめ、奥州市による接待館遺跡の報告、平泉町による無量光院跡、そして一関市による骨寺村荘園遺跡の報告でした。
それぞれ、新たな発見や、来年度の調査につながる成果が報告されました。

今年度も県内外から多くの方々に参加していただきました。会場からの質問も活発に行われ、有意義なフォーラムとなりました。
来年度(「第19回平泉文化フォーラム」)は、平成31年2月2日(土)~3日(日)、江刺体育文化会館で開催予定ですので、またいらっしゃってください。