平成23年度の『平泉文化フォーラム』が、一関市の一関文化センターを会場に開催されました。
悪天候にもかかわらず、2日間で延べ約450人もの方にお越しいただきました。
平泉文化フォーラムは、岩手県と、岩手大学を始めとする県内5大学で構成される「いわて高等教育コンソーシアム」によって、平成21年度から共同で毎年開催しています。

五味文彦先生の基調講演

五味文彦先生は、東京大学などで日本中世史の研究を続けられ、現在は放送大学教授を務められています。
今回の基調講演では、『世界遺産登録後の平泉を考える』と題し、平泉成立前から江戸時代までの平泉文化の歴史を振り返りながら、魅力を探り、これからの平泉がもつ課題などについてご講演されました。

発掘調査報告

基調講演のあと、柳之御所遺跡調査の発表をはじめ、平泉町の無量光院跡、中尊寺大池跡、毛越寺庭園跡、奥州市の長者ヶ原廃寺跡、白鳥舘遺跡、一関市の骨寺村荘園遺跡の調査成果が報告されました。

研究報告

平泉文化に関わる研究報告として、歴史・文献調査・自然地理学・出土遺物の化学分析等、さまざまな視点からの研究成果の報告が行われました。

県内はもとより、お隣の宮城県からも多くの来場者がありました。特に大雪で足元が悪い中にもかかわらず、多数の方々がおいで下さいました。
この場を借りて、心から厚くお礼申し上げます。
今後もさらにより良いものとしていきますので、次回のフォーラムもご期待下さい。

フォーラム配布資料がダウンロードできます [21949KB]