阿津賀志山(国見町)

阿津賀志山

阿津賀志山の古戦場は1189(文治5)年の平泉追討戦の際に、頼朝軍と泰衡軍の実質上の決戦場となった場所である。吾妻鏡では頼朝軍が28万4000、泰衡軍17万の兵力と記されている。発掘調査で奥州勢が築いた巨大な二重掘跡が確認されている。

白水阿弥陀堂(願成寺)(いわき市)

白水阿弥陀堂

岩城則道の室、徳尼御前(藤原基衡の養女)が1160(永暦元)年に開基したと伝えられる。三間堂の阿弥陀堂建築で浄土庭園の中に建っている。毛越寺、観自在王院の配置計画に類似が指摘されている。堂内には阿弥陀三尊と二天が安置される。平泉以外での奥州藤原文化の代表的な遺例である。