柳之御所遺跡[史跡](平泉町)

 高館の麓から北上川沿いに段丘が広がるこの一帯は、古来、藤原清衡・基衡の屋敷跡と伝えられてきました。昭和63年(1988)にスタートした一関遊水地事業に伴う緊急発掘調査は6年間に及び、その後行われた調査と併せ、遺跡の内容が次第に明らかにされてきています。12世紀の平泉遺跡群の中でもずば抜けた質と量の遺構、遺物の発見が相次いだことから、遺跡は、『吾妻鏡』に見える平泉館(政庁)に該当する可能性が高いと評価されています。

 緊急調査が進むにつれて遺跡の保存を求める声が大きくなり国土交通省の大英断を受け、平成9年に国史跡に指定され、保存されることになりました。現在は、学術調査を基にした復元整備が行われ、史跡公園として公開されています。

アクセス

  • 東北自動車道平泉・前沢ICから車で約10分
  • JR東北本線平泉駅下車徒歩で約10分

問い合わせ

 岩手県盛岡市内丸10-1
 019-629-6488(岩手県教育委員会事務局生涯学習文化財課柳之御所担当)